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習慣化 #習慣化#科学#行動変容

行動変容ステージモデルとは【5段階で習慣にする科学】

行動変容ステージモデルの5段階を一歩ずつ上るイメージ — 光の差す階段

「今度こそ続けよう」と決めても、気づけば元の生活に戻っている。運動も勉強も、始めては止まるをくり返してきた——そんな経験はありませんか。

実は、人の行動は一気には変わりません。心理学には、行動が変わるまでに通る5つの段階を示した「行動変容ステージモデル」という有名な地図があります。

この記事では、あなたが今どの段階にいるかを見きわめ、その段階でやるべき習慣化の仕組みを、行動科学の研究と習慣トラッカー開発者の実体験から解説します。意志の強さではなく「今いる場所に合った一手」で、習慣は続けられます。

行動変容ステージモデルとは?習慣化の5つの段階

行動変容ステージモデルの5段階を一歩ずつ進むイメージ — 丘へ続く道

行動変容ステージモデルとは、人が生活習慣を変えるとき、次の5つの段階を順番に通っていくという考え方です。

このセクションで分かること:

  • 5つの段階(無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期)の意味
  • モデルがどこから来たのか(科学的な出どころ)
  • なぜこのモデルが習慣化に役立つのか

5つの段階(無関心期→維持期)

モデルでは、行動が変わるプロセスを次の5段階に分けます(かっこ内は「今のあなた」の状態です)。

  • 無関心期:変えるつもりがない段階(「別に今のままでいい」)
  • 関心期:変えたいが迷っている段階(「やった方がいいのは分かるけど…」)
  • 準備期:もうすぐ始めようとしている段階(「来週から始めよう」)
  • 実行期:始めて6か月未満の段階(「最近やり始めた」)
  • 維持期:6か月以上続いている段階(「もう生活の一部」)

このモデルはどこから来たのか

このモデルは1980年代前半、心理学者のプロチャスカとディクレメンテが禁煙の研究から導き出したものです(出典: Prochaska & DiClemente 1983, Journal of Consulting and Clinical Psychology)。その後さまざまな健康行動に応用され、日本でも厚生労働省のe-ヘルスネットが保健指導の基礎として紹介しています。

なぜ習慣化に役立つのか

ポイントは、段階によって効く働きかけが違うことです。まだ迷っている人にいきなり「毎日30分走ろう」と計画を渡しても動けませんし、すでに走り始めた人へ「運動は大切ですよ」と説いても響きません。

つまり、続かないのは意志が弱いからではなく、今の段階に合わない方法を使っているからかもしれません。自分の現在地が分かれば、打つべき次の一手が決まります。

とはいえ、段階はきれいに一方向へ進むわけではありません。実行期から関心期へ逆戻りすることもあります。それも失敗ではなく、モデルが最初から想定している自然な動きです。まずは、上の5段階のうち今の自分に一番近いものを1つ選んでみてください。

各段階で「自分が」打つ一手【習慣にする仕組み】

各段階で習慣の仕組みを積み上げるイメージ — 木のブロックを重ねる手

多くの解説記事は「支援者が相手にどう働きかけるか」を説明します。ここでは主語をあなた自身に変え、各段階で自分に打てる一手を、行動科学の裏づけと関連記事つきで紹介します。

無関心期・関心期:仕組みを知って「壁」を下げる

まだ迷っている段階では、大きな計画は逆効果です。ここでやるべきは「なぜ続かないのか」の正体を知ることです。

私たちは、遠い将来の報酬(健康)より目先の楽(今日の休息)を優先しがちです。これは意志の弱さではなく脳のクセで、行動経済学では現在バイアスと呼ばれます。さらに、日常行動の約43%は無意識の習慣だという研究もあり、意志力そのものに頼る戦略は分が悪いと分かっています(出典: Wood, Quinn & Kashy 2002)。

「自分が悪いのではなく、方法が悪かっただけ」——そう分かると、次の準備期へ進みやすくなります。

準備期:始める前に「仕組み」を用意する

準備期は勝負どころです。ここで意志に頼らず動ける段取りを作れるかで、その後が決まります。

効果が高いのが、「いつ・どこで・何をするか」を事前に決めておくif-thenプランニングです。94件の研究をまとめたメタ分析では、効果量 d=0.65(中〜大)と報告されています(出典: Gollwitzer & Sheeran 2006)。

あわせて、最初の一歩を2分でできる大きさまで小さくし、環境の側を先に整えておくと、実行期へのハードルが一気に下がります。

実行期:記録して「続いている実感」を作る

始めた直後は、まだ自動化していないので途切れやすい時期です。ここで効くのが記録(自己モニタリング)です。行動を追うこと自体が、最も効果的な行動変容技法の一つとされています(出典: 自己モニタリングのメタ分析, PMC)。

記録して見える化する効果に加えて、達成したらすぐに小さく祝うと、脳が「またやりたい」と感じ、次の反復につながります。

維持期:途切れても戻り、「自分像」を書き換える

習慣の自動化には中央値で66日、人によっては254日かかります(出典: Lally et al. 2010, European Journal of Social Psychology)。維持期の敵は「1回サボったから、もういいや」という総崩れです。

同じ研究は「1回の不履行は習慣形成をほぼ損なわない」とも示しています。だから習慣化に必要な期間を正しく知ったうえで、「二度は続けて休まない(Never Miss Twice)」だけを守れば十分です。

最後の仕上げは、「運動する人」のようになりたい自分を主語にすることです。行動が自分像と結びつくと、習慣は「がんばること」から「生活の一部」へ変わります。

開発者が5段階を実際に通った話

続けることで習慣が定着し成長するイメージ — 芽吹く小さな植物

理論だけでは、なかなか腹落ちしないかもしれません。そこで、私自身がこのモデルの5段階を実際に通ってきた話をします(私は習慣トラッカー「ハビッチ」を開発し、自分でも毎日使っています)。

Before:義務感だけで足踏みしていた

以前の私は「やらないといけないこと」をこなすのがしんどいタイプでした。やった方がいいのは分かっていても義務感だけで動いていて、続ける動機が弱かった——今思えば、関心期で足踏みしていた状態です。

きっかけと実行:仕組みに乗り換えた

変わったきっかけは、自分で作ったハビッチを使い始めたことでした。今日やる習慣がリストで見えるので「何をやるか」で迷わなくなり、達成するとペットが育ちます。「この子に家出してほしくない」という気持ちが、続ける動機になりました。

維持期:違和感が出るほど自然になった

今では、朝起きて水を飲まないほうが違和感を覚えるくらいまで習慣になりました。研究の言う「自動化」を、身をもって理解しています。

もちろん完璧ではありません。疲れた日はハードルを下げた最小限バージョンで乗り切り、それでもサボった日は翌日に1タップだけ再開する——これをくり返した結果、直近の週間達成率は6つの習慣で98%です。

ハビッチの週間統計画面 — 6つの習慣の達成率98%を示すグリッドとグラフ

「自分は続けられる人間だ」と思えるようになったのが、いちばんの変化です。段階を一つずつ上がってきた結果、今は運動しない方が気持ち悪いくらいの場所に立っています。あなたも、今いる段階から一段だけ上がれば大丈夫です。

まとめ

行動変容ステージモデルは、習慣化を「意志の強さ」ではなく「今どの段階にいるか」で捉え直すための地図です。

  • 行動は無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期の5段階を通って変わります
  • 続かない原因は意志の弱さではなく、段階に合わない方法を使っていることにあります
  • 準備期は仕組み作り、実行期は記録、維持期は「二度休まない」とアイデンティティ化が鍵です
  • 1回の失敗では習慣は壊れません。逆戻りも織り込み済みです

次の一歩

先ほど選んだ段階の一手を、まずは1つだけ試してみてください。全部を一度にやろうとせず「今いる場所の1手」から始めるのが、遠回りに見えていちばんの近道です。

ハビッチについて

習慣トラッカーアプリ「ハビッチ」— カレンダーとチェックの道を進むとハビッチが進化していくイメージイラスト

ここまで読んでくださったあなたが、習慣を段階的に定着させたいなら、私が開発した習慣トラッカーアプリ「ハビッチ」を試してみてください。

ハビッチは、習慣を達成するとバーチャルペットが育つ習慣トラッカーです。本記事で紹介した「準備期の仕組み化(if-then・2分ルール)」「実行期の記録」「維持期の見える化」を、ワンタップの記録とペット育成という形で実装しています。

段階が進むほど「今日のやることが見える」「続いている実感が持てる」ので、意志の力に頼らず、無理なく維持期まで運んでくれます。

「ハビッチ(Habit-chi)」をインストール

ハビッチはどんなアプリ?アプリの特徴をまとめて紹介ハビッチは、習慣の達成でバーチャルペットが育つ習慣トラッカーアプリです。ワンタップ記録・20種類以上の図鑑・グラフでの振り返りといった特徴から、行動科学にもとづく「続けられる理由」、おすすめな人まで、開発者がまとめて紹介します。

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